FooocusをVPSで動かす!Midjourney級の高画質画像を無料で生成し続ける環境構築
最初に結論を言う
Midjourneyに毎月お金を払い続けてるなら、一度Fooocusを試す価値はある。ただしGPU VPSの月額コストは「Midjourneyより安い」とは限らない。自分の使用頻度で先に計算すること。
自分が整理した判断基準はシンプルで、
- 週末だけ使いたい → ConoHa VPSの時間課金(使った分だけ払う。月に数百〜千円台で収まる可能性がある)
- 毎日ガンガン生成したい → XServer VPSの固定月額(使い放題で精神的にラク。毎月いくらか計算したくない人向け)
- そもそもGPU VPSの月額が高く感じる → Midjourneyのほうが安い可能性もある(月$10のBasicプランなら約1,500円。これを超えないGPU VPSプランはほぼない)
この3パターン、どれに当てはまるかを先に決めてから読んでもらえると話が早い。
Fooocusは**「難しい設定をすべて隠し、すぐに高品質な画像が出る」**を哲学に設計されたStable Diffusion XLフロントエンドです。Midjourneyに匹敵するクオリティを、月額サブスク不要で手に入れられると話題になっています。
VPSに常設することで、スマートフォンやタブレットからブラウザだけでいつでも生成できる「自分専用Midjourneyサーバー」が完成します。
FooocusとMidjourneyの比較
| 項目 | Fooocus (VPS) | Midjourney |
|---|---|---|
| 月額コスト | VPS代のみ(3,000〜10,000円以上) | $10〜$60 |
| 画像の著作権 | 完全に自分 | 規約により制限あり |
| 生成速度 | GPU依存(30秒〜2分) | 約30秒〜1分 |
| 商用利用 | 自由 | プラン次第 |
| プロンプト習得 | 自然文で可(最適化済み) | 独自文法あり |
| 生成数の上限 | 無制限 | プランで制限あり |
正直に言うと、コスト比較は「GPU VPS代をどう見るか」次第で全然違う結論になる。
Midjourneyのベーシックプランは月$10(約1,500円)。対してGPU VPSは安くても月3,000〜5,000円、快適に使おうとすると1万円を超えるプランも普通にある。
「月1,500円でMidjourneyが使えるのに、なぜ月5,000円以上のGPU VPSを借りるのか?」
答えは著作権と商用利用の自由度と、生成枚数の上限がないこと。加えて、APIバッチ生成で夜中に100枚回しておくという使い方ができること。この3点が刺さるユーザーにとっては投資対効果が合う。刺さらないなら、Midjourneyのほうがシンプルにお得かもしれない。はっきり書いておきます。
必要なスペックと推奨VPS
Fooocusのベースモデル(SDXL)は最低4GB VRAMで動作しますが、品質を出すには8GB以上が望ましいです。
| プラン | VRAM | 生成時間(512×512) | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 最低限 | 4GB | 2〜4分 | テスト・確認 |
| 実用 | 8GB | 40〜90秒 | 個人制作 |
| 快適 | 16GB以上 | 15〜30秒 | 商用・量産 |
自分の判断をはっきり言う。
4GB VRAMで「2〜4分待ち」は、正直ストレスが溜まる。1枚生成して「ちょっと違うな」と思って再生成して、また2〜4分。これを繰り返すと作業が止まる感覚になる。試しに計算してみると、1時間で生成できる枚数が4GBだと15〜30枚、8GBなら40〜90枚。作業効率がまるで違う。
実用で使うなら8GB以上のプランを選んでほしい。
ケチって4GBにして「Fooocus遅いな」という感想になるのは、VPSのせいじゃなくてスペックのせい。最初の選択ミスで体験が悪くなるのはもったいない。
Stable Diffusion系のGPU VPSは「立ち上げが楽なら月数万でもあり」だと思ってる。ただ月数万はまぁまぁ高いのも事実。使用頻度と用途で費用対効果をちゃんと計算してほしい。
なお、FooocusはGPUが必須。これはClaude Codeなどのテキスト系AIと根本的に違うポイント。Claude Code用途の記事でGPU VPSをやたら推してくる記事を見かけるけど、Claude CodeはAPI経由で動くのでGPUは不要で、正直あれはアフィリエイト報酬目的としか思えない。一方でFooocus(Stable Diffusion系)はGPUなしでは本当に実用にならない。ここは正当にGPUが必要なユースケース。混同しないようにしてほしい。
ConoHa VPSはGPUプランを時間課金で使えるため、「週末だけ大量生成したい」という使い方に最適です。
XServer VPSは固定月額で使い放題のため、毎日大量生成するヘビーユーザーに向いています。
ConoHa vs XServer、自分が考える損益分岐点:
仮にConoHaのGPUプランの時間単価をXServerの固定月額で割ると、「月に何時間使えば両者のコストが並ぶか」が出る。感覚的には週末2日だけ数時間使う程度ならConoHa時間課金のほうが割安になることが多い。逆に毎日1〜2時間回すようなら固定月額のほうが精神的にもコスト的にもラク。「毎月いくらかかったか計算したくない」という人は固定料金一択。実際の料金ページで自分の使用時間を当てはめて計算してみてほしい。
VPSセットアップ手順
ここからは手順の話。難しくはないけど、Claude CodeのセットアップとはCPU/GPUの考え方が根本的に変わるので注意してほしい。
繰り返しになるけど、Fooocusは(Stable Diffusion系は)GPUが必須。CPUだけのVPSでは実用にならない。これだけは先に確認しておくこと。
1. 基本環境の整備
# Ubuntu 22.04 LTSを推奨
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install -y git python3-pip python3-venv
# CUDAドライバの確認
nvidia-smi
# CUDA 11.8以上が表示されればOK
nvidia-smi でGPUが認識されているか先に確認すること。ここでエラーが出るなら、ドライバのインストールから始める必要がある。VPSによっては最初からCUDAが入っているプランもあるので、プラン選びの段階で確認しておくと手間が省ける。自分の場合はここで一度ハマったことがある。焦らず確認ファーストで。
2. Fooocusをクローンして起動(ワンコマンド)
# ホームディレクトリにインストール
cd ~
git clone https://github.com/lllyasviel/Fooocus.git
cd Fooocus
# Python仮想環境を作成
python3 -m venv fooocus_env
source fooocus_env/bin/activate
# 依存関係インストール(5〜10分かかります)
pip install -r requirements_versions.txt
# 外部アクセス可能な状態で起動
python launch.py --listen --port 7865
初回起動時にSDXLモデル(約7GB)が自動ダウンロードされます。
自分の場合、ここで一番時間がかかったのはモデルのダウンロード。7GBなのでVPSの回線速度次第で5〜20分かかる。コーヒーでも飲みながら待てばいい。焦らなくていい。このダウンロードが終わって初めて「あ、動いた」という体験ができる。
3. ファイアウォール設定
# UFWで7865ポートを開放
sudo ufw allow 7865/tcp
sudo ufw status
# 特定IPだけに制限する場合(推奨)
sudo ufw allow from YOUR_HOME_IP to any port 7865
特定IPに制限する設定を強く推奨する。 ポートを全開放にすると、見知らぬ人がアクセスできる状態になる。画像生成サーバーを無断利用されたりGPUリソースを食われたりするリスクがある。自分のIPだけに絞っておくほうがいい。手間は30秒、リスクは雲泥の差。
起動後は http://YOUR_VPS_IP:7865 でアクセスできます。
4. systemdで自動起動設定
sudo tee /etc/systemd/system/fooocus.service << 'EOF'
[Unit]
Description=Fooocus Image Generation Server
After=network.target
[Service]
Type=simple
User=ubuntu
WorkingDirectory=/home/ubuntu/Fooocus
ExecStart=/home/ubuntu/Fooocus/fooocus_env/bin/python launch.py --listen --port 7865
Restart=always
RestartSec=10
[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable fooocus
sudo systemctl start fooocus
sudo systemctl status fooocus
これでVPSが再起動しても自動的にFooocusが立ち上がります。
この自動起動設定をちゃんとやっておくのが地味に大事。 VPSはたまにメンテナンス再起動が走ることがある。そのたびに手動でSSHして起動コマンドを打つのは「全然手放しにならない」状態。
PCを立ち上げっぱなしにして自宅でFooocusを動かす、という選択肢もあるにはある。でも「何かあったらリモートデスクトップで入らなきゃいけない」「電気代と稼働状況が気になる」という精神的なコストが地味にかかる。VPS+systemdで自動起動まで設定しておけば、本当の意味で「常設サーバー」になる。スマホからアクセスして生成できる状態を作れる。
高品質生成のコツ
スタイルプリセットの活用
FooocusのUIには50種類以上の「スタイル」プリセットが内蔵されています。
推奨プリセット組み合わせ(ポートレート):
- Fooocus Enhance
- SAI 3D Model
- MRE Cinematic Dynamic
推奨プリセット組み合わせ(風景):
- Fooocus Photograph
- Fooocus Cinematic
正直、最初はプリセットを片っ端から試してみるのが一番早い。「このプリセットの組み合わせが好き」という感覚が出てきてから、プロンプトを細かく調整していけばいい。いきなり完璧を目指さなくていい。試行錯誤そのものが楽しい部分でもある。
APIでバッチ生成
import requests
import json
import time
def generate_image(prompt, negative="", style_selections=None):
url = "http://YOUR_VPS_IP:7865/v1/generation/text-to-image"
payload = {
"prompt": prompt,
"negative_prompt": negative or "ugly, blurry, bad anatomy",
"style_selections": style_selections or ["Fooocus Enhance", "Fooocus Sharp"],
"performance_selection": "Speed",
"aspect_ratios_selection": "1152*896",
"image_number": 1,
"image_seed": -1,
"sharpness": 2.0,
"guidance_scale": 4.0
}
response = requests.post(url, json=payload)
return response.json()
# バッチ生成例
prompts = [
"a futuristic city at night, neon lights, rain",
"portrait of a woman, soft light, film grain",
"Japanese garden in autumn, red leaves, pond"
]
for p in prompts:
result = generate_image(p)
print(f"生成完了: {result[0]['url']}")
time.sleep(2)
このバッチ生成が、VPS常設の本当の強みだと思ってる。
Midjourneyはブラウザでプロンプトを1個ずつ投げるしか基本的にない。でもVPS上のFooocusはAPIがあるので、「100個のプロンプトを夜中に回しといて、朝起きたら全部できてた」という使い方ができる。商用で大量生成する人には、この差が効いてくる。「GPU VPSに月1万円払う理由」を問われたら、自分はこのバッチ生成を挙げる。
よくある質問
まとめ:あなたの使い方で選ぶ
Fooocusは「プロンプトの書き方を学ぶコスト」と「月額サブスク費用」を同時にゼロにできるツールです。ただし「GPU VPS代ゼロ」ではない。そこを混同しないようにしてほしい。
自分の使い方に照らし合わせて、下の表で判断してみてください。
| あなたの使い方 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 週末だけ数時間生成したい | ConoHa VPS 時間課金 | 使った分だけ払うほうが割安。月に数百〜千円台で収まる可能性がある |
| 毎日ガンガン生成する | XServer VPS 固定月額 | 使い放題で精神的にラク。毎月いくらか計算したくない人向け |
| 商用・バッチ生成がしたい | VPS常設一択 | APIバッチ生成でMidjourneyには絶対できない使い方ができる |
| たまに気分で使いたい程度 | Midjourneyのほうが安い | 月$10(約1,500円)のほうがシンプル。GPU VPS代を払い続けるのはもったいない |
| まずは試してみたい | ConoHa VPS で時間課金スタート | 失敗しても被害が少ない。気に入ったら固定プランに移ればいい |
月額コストの現実を一度計算してみてほしい。 「Midjourneyより安くなる」かどうかは、GPU VPSのプランと使用時間次第で全然違う答えが出る。Midjourneyが月$10(約1,500円)に対して、GPU VPSの最低ラインが月3,000〜5,000円という現実がある。この差を埋めるのは「商用利用の自由度」「生成枚数無制限」「APIバッチ生成」の3つ。これが刺さるかどうかで答えが変わる。先に計算してから契約すること。
やってみて「やっぱりMidjourneyのほうが良かった」ってなっても全然いい。迷っている時間がもったいない。動いてから考えよう。