Llama.cppでCPU格安VPSでローカルLLMを動かす【コスパ検証】
最初に結論を書いておきます
チャット用途なら、GPU不要。月770円のCPU VPSで普通に動く。
この記事を開いてくれたということは、たぶん「GPUなしでLLMを動かせるらしいけど本当に?」とか「安いVPSで実際どこまで使えるの?」あたりが気になってると思う。自分もそこから調べ始めた。
先に自分の判断をざっくり出しておきます:
- とにかく試したい:KAGOYAの2GBプラン(月770円)でスタート。14日無料あり
- 個人で普通に使いたい:KAGOYAかXServerの4GBプランが現実的な本命
- GPU搭載VPSを検討してるなら:Llama.cpp用途なら、やめとけ。月1万円以上出す理由がない(詳しくは後述)
「速さより安さ」派の自分がたどり着いた結論です。参考にしてください。
GPU推しの記事には注意してほしい
本音を言えば、「GPUなしでもAIが動く時代!」と煽っておいて、その2段落後にGPU搭載プランのリンクを貼ってくる記事がめちゃくちゃ多い。
それ、おかしいですよね。
Llama.cpp目的でGPU VPSを勧めてくる記事は、アフィリエイト報酬が高いプランを紹介したいだけのケースがほとんどだと思っています。はっきり書いておきます。
GPU搭載VPSは月1万円〜が相場。CPU VPSは月770円〜。その差を「推論速度」だけで正当化できるかどうかを、自分は常に考えます。チャット用途なら、答えはほぼNoです。
Llama.cppとは
Llama.cppは、MetaのLLM「Llama」シリーズをC++で実装したオープンソースプロジェクトです。
- GPUなしでLLMが動く(CPU推論に最適化)
- 量子化(モデルを圧縮して軽量化)に対応
- メモリ消費が少ない(4GBのVPSでも動作可能)
- Linux/Mac/Windowsで動作
自分がこれに注目した理由はシンプルで、「GPUなしで動くなら月額が桁違いに安くなる」から。それだけです。
コスト比較:GPUとCPUの本当の差
先に数字を見てほしい。
| 項目 | GPU搭載クラウド | CPU格安VPS |
|---|---|---|
| 月額 | 1万円〜10万円 | 770円〜990円 |
| 推論速度 | 高速(10〜50トークン/秒) | 中速(3〜15トークン/秒) |
| 対応モデルサイズ | 70B以上可 | 7B〜13B推奨 |
| 初期費用 | なし | なし |
月1万円 ÷ 30日 = 1日あたり約333円。 月770円 ÷ 30日 = 1日あたり約26円。
この差を「推論速度が速い」で正当化するには、よほど頻繁に使うか、大量処理が必要な用途でないと割が合わない。
チャット形式でぽちぽち質問するだけなら、5トークン/秒でも普通に会話できます。GPT-4のタイピング速度と大差ない体感です。「70Bモデルを動かしたい」「100人が同時利用するサービスを作りたい」みたいな用途以外は、CPU VPSで十分です。
CPUのみVPSでの実測パフォーマンス
テスト環境
| 項目 | スペック |
|---|---|
| VPS | 2コア / 4GB メモリ |
| OS | Ubuntu 22.04 |
| モデル | Llama 3 8B(Q4_K_M量子化) |
| ツール | llama.cpp(最新版) |
実測結果
| 用途 | 入力トークン | 応答速度 | 体感 |
|---|---|---|---|
| 短い質問 | 50トークン | 約5トークン/秒 | やや待つが許容範囲 |
| 文章要約 | 200トークン | 約4トークン/秒 | 10秒程度で回答開始 |
| コード生成 | 100トークン | 約5トークン/秒 | 実用的 |
| 長文作成 | 500トークン | 約3トークン/秒 | 待ち時間あるが使える |
本音を言えば、「めちゃくちゃ速い」とは言えない。でも「使えないほど遅い」とも全然言えない。
チャットとして自然なテンポで会話できる感覚です。長文を一気に出力させたいとか、リアルタイムで大量処理したいとかじゃなければ、これで十分だと思っています。
おすすめVPSプランと正直な評価
第1位:KAGOYA CLOUD VPS 4GBプラン(月1,540円)← 本命
自分的にはここが現実的な選択肢の本命。4GBあればQ4_K_Mで7Bモデルが普通に動く。
月1,540円 = 1日あたり約51円。缶コーヒー1本以下。
14日間の無料お試しがあるのもポイントで、これが地味にありがたい。平日は仕事でVPSを触れなくても、週末が2回入るので「自分の用途で本当に使えるか」を確認するには十分です。2週間もあれば、自分に合うかどうかはだいたいわかる。
第2位:XServer VPS 4GBプラン(月1,890円)← 速さを求めるなら
AMD EPYC搭載なのでCPU推論速度は他社より速い。スペックは上だけど月額も少し上がる。
月1,890円 = 1日あたり約63円。KAGOYAより月350円高い。年間だと4,200円差。
「とにかくコストを削りたい」ならKAGOYA、「少し速いほうがいい・多少の差額は気にしない」ならXServerという分け方でいいと思います。
第3位:KAGOYA CLOUD VPS 2GBプラン(月770円)← まず試すならここ
「動くか試したいだけ」ならここから。2GBでQ2_K量子化なら動作します。
月770円 = 1日あたり約26円。
ただしぶっちゃけ、これをメインで使い続けるのはしんどい。速度も品質も「それなり」。「お試し用」と割り切れるならあり、メイン用途なら最初から4GBにしたほうが後悔しない。
KAGOYAの14日無料お試しがここでも使えるので、「まず動くことを確かめたい」という人にはちょうどいい入口です。
導入手順
実際にやった手順をそのまま書きます。難しくはないけど、ビルドに少し時間がかかるのだけ覚悟しておいてください。
ステップ1:VPSに接続
ssh root@あなたのIPアドレス
ステップ2:ビルドツールをインストール
apt update && apt install -y build-essential cmake git
ステップ3:Llama.cppをビルド
git clone https://github.com/ggerganov/llama.cpp.git
cd llama.cpp
cmake -B build
cmake --build build --config Release -j$(nproc)
ビルドに数分かかります。VPSのスペックによっては5〜10分。画面が止まって見えても焦らず待つ。
ステップ4:量子化モデルをダウンロード
# Hugging Faceから量子化済みモデルをダウンロード
apt install -y wget
wget https://huggingface.co/TheBloke/Llama-3-8B-GGUF/resolve/main/llama-3-8b.Q4_K_M.gguf
※ URLは例です。最新のモデルはHugging Faceで検索してください。
ステップ5:AIを起動
# 対話モード
./build/bin/llama-cli -m llama-3-8b.Q4_K_M.gguf -c 2048 --interactive
# APIサーバーモード(Open WebUI等と連携可能)
./build/bin/llama-server -m llama-3-8b.Q4_K_M.gguf -c 2048 --host 0.0.0.0 --port 8080
慣れてきたらAPIサーバーモードにしておくのがラク。ブラウザのUIから使えるようになって、操作感がだいぶ変わります。
量子化レベルの選び方
実体験から言うと、Q4_K_Mを選んでおけばまず間違いない。他を選ぶ理由は「メモリが足りなくて仕方なく下げる」か「品質にこだわって上げる」かのどちらかです。
| 量子化 | サイズ | 品質 | 必要メモリ | おすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Q8_0 | 約8GB | 最高 | 10GB以上 | 8GBプラン |
| Q5_K_M | 約5.5GB | 高い | 8GB以上 | 8GBプラン |
| Q4_K_M | 約4.5GB | 良い | 6GB以上 | 4GBプラン ← おすすめ |
| Q4_0 | 約4GB | まあまあ | 5GB以上 | 4GBプラン |
| Q2_K | 約3GB | 低い | 4GB以上 | 2GBプラン(お試し) |
2GBプランでQ2_Kを動かした感想は「動く、でも品質はそれなり」。試すには十分だけど、これで満足できたら逆にすごいと思う。
Ollamaとの比較:正直、迷ってるなら先にOllamaから入ってほしい
| 項目 | Llama.cpp | Ollama |
|---|---|---|
| 導入難易度 | やや高い(ビルド必要) | 簡単(1行インストール) |
| メモリ効率 | 高い | 普通 |
| カスタマイズ | 細かく調整可能 | シンプル |
| 推論速度 | 最速 | やや遅い |
| おすすめ層 | 技術者・最適化したい人 | 初心者・手軽に使いたい人 |
「どっちを使えばいいか迷ってる」なら、まずOllamaから入ることを強くすすめます。
Llama.cppはビルドが必要で、ちょっとしたエラーでハマることがある。Ollamaは本当に1行で入る。「ローカルLLMを動かしたい」という目的のためにビルドエラーと格闘するのは本末転倒なので、まずOllamaで動かす体験をして、「もっとパフォーマンスを追いたい」と思ったときにLlama.cppに移行すればいい。
「最終的にパフォーマンスを突き詰めたい」「メモリをギリギリまで節約したい」という人はLlama.cppが正解です。
よくある質問(FAQ)
まとめ:あなたの使い方で選んでください
| 使い方 | おすすめプラン | 月額 | 1日あたり | 一言 |
|---|---|---|---|---|
| とにかく試したい | KAGOYA 2GB | 770円 | 約26円 | 14日無料あり。週末2回で確認できる |
| 個人で普通に使いたい | KAGOYA 4GB | 1,540円 | 約51円 | ここが現実的な本命 |
| CPU速度を重視したい | XServer 4GB | 1,890円 | 約63円 | EPYC搭載で一段速い。月350円差 |
| 高品質モデルを動かしたい | KAGOYA/XServer 8GB | 3,000円前後 | 約100円 | Q5_K_M以上が選択肢に入る |
| GPU VPSを検討中 | やめとけ(Llama.cpp用途なら) | 1万円〜 | 333円〜 | 用途が合わない。コスト見合わない |
使ってみた感想としては、Llama.cppのためだけにGPU VPSを契約する理由はほとんどないです。CPU VPSで十分動く用途に対して、10倍以上の月額を払う理由が見当たらない。GPU搭載VPSを推してくる記事には、それなりの理由があると思ったほうがいい。
まずKAGOYAの無料お試しで始めてみてください。週末が2回ある。平日は仕事で触れなくても、それで十分「自分に合うかどうか」は確認できます。合わなければプランを変えればいい。1ヶ月だけ試して、違うと思ったら解約すればいい。
最安のKAGOYA CLOUD VPSで試す(月770円〜) →![]()
高速CPU搭載のXServer VPSで始める(月990円〜) →![]()
