【2026年版】MT4/MT5でFX自動売買(EA)を24時間安定稼働させるためのWindows VPS比較
先に結論を書いておきます
EAを動かすならWindows VPSを借りてください。自宅PC稼働はやめておいたほうがいい。
理由はシンプルで、「Windows Updateで再起動→EA停止→ポジション放置」という事故が必ず起きるから。電源断やスリープも同様。自宅PCで動かしている人に限って「外出中に止まってた」という話が出てくる。手放しにならないし、精神的にもずっと気になる。それで月3,000〜4,000円程度で解決できるなら、VPSを使わない理由がない。
用途別の選び方はざっくりこう:
| 使い方 | おすすめ |
|---|---|
| EA 1〜2本・シンプルなロジック | KAGOYA(コスパ最強) |
| 複数EA同時稼働・安定重視 | XServer VPS |
| 試しに動かしてみたい | ConoHa VPS(時間課金で気軽) |
以降で理由と金額を説明していきます。
なぜMT4/MT5にはWindows VPSが必要なのか
MetaTrader(MT4/MT5)はWindows専用アプリです。Linux上でWine経由で動かす方法もあるんですが、正直これはおすすめしない。動作が不安定になるリスクがあるし、何か起きたときのトラブルシューティングが面倒すぎる。「安く済ませようとして余計な手間が増える」パターンの典型。
自分の考えをはっきり書いておくと、Wine経由で頑張るくらいなら月1,000円ちょっと足してWindows VPSを借りたほうがいい。時間の無駄をお金で解決できる数少ない場面のひとつ。
自宅PC稼働の何がまずいか、具体的に言うと:
- Windows Updateの自動再起動 → EA停止(しかも夜中や外出中に起きる)
- スリープ設定を切り忘れる → 気づいたらEAが止まってた
- 停電・ルーター再起動 → 同上
- 何かあったときリモートデスクトップで家のPCに入る必要がある → 全然手放しにならない
最後のやつが個人的には一番キツい。「外出先で止まったかも」と思ったら家のPCにリモートで入らないといけない。それって結局ずっと気になってる状態で、VPSにして「あとはサーバーに任せた」にならない限りその不安は消えない。
| 稼働環境 | 稼働率 | EAの連続稼働 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自宅Windows PC | ~70% | PCの電源次第 | スリープ・Windows Update |
| Linux VPS + Wine | ~90% | ○ | 動作不安定リスクあり |
| Windows VPS | 99.9%以上 | ◎ | コスト(月3,000〜5,000円) |
稼働率70%というのは月間で約216時間止まっている計算。トレードしていない時間がそれだけある、ということ。VPSなら99.9%SLAで月間ダウンタイム43分以内に抑えられる。月数千円のVPS代をケチって216時間の機会ロスを作るのは、どう考えても割に合わない。
EAに必要なVPSスペック
正直に言うと、EA 1〜2本程度なら2GBメモリで十分動く。必要以上のスペックを勧めてくる記事には気をつけてほしい。特にEA用途なのにGPUを勧めてくるのはちょっとおかしい。EA稼働にGPUはまったく必要ないし、そういう記事はアフィリエイト報酬の高いプランに誘導したいだけのケースが多い。
最小スペック(EA 1〜2本、シンプルなロジック)
| 項目 | 最低値 | 推奨値 |
|---|---|---|
| CPU | 1コア | 2コア |
| メモリ | 2GB | 4GB |
| ストレージ | 50GB SSD | 100GB SSD |
| OS | Windows Server 2019 | Windows Server 2022 |
| 月額費用目安 | 2,000円〜 | 3,500円〜 |
MT4のメモリ使用量は1インスタンスで300〜500MB程度。MT5でも500MB〜1GB。「とりあえず動かしてみたい」なら2GBプランから始めて、重くなったらアップグレードすれば十分。いきなり上位プランを買う必要はない。
複数EA同時稼働(MT4/MT5を2〜3インスタンス)
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| CPU | 4コア |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | 200GB SSD |
| 月額費用目安 | 6,000円〜 |
複数インスタンス動かすなら4GBは欲しい。8GBあれば余裕を持って動く。ここは「将来的に増やすかも」という人は最初から4GBを選んでおくと後からの移行コストがかからなくてラク。
レイテンシ(遅延)の考え方
これは用途によって重要度が全然違う。はっきり言っておくと、スイングトレード系のEAならレイテンシはほぼ関係ない。気にするのはスキャルピング系だけでいい。
「レイテンシが大事!」と記事全体で煽ってくる場合も、実態はスキャルパー以外にはあまり関係のない話だったりする。自分のEAがスイング〜デイトレ程度なら、国内どのVPSを選んでも大差ない。
スキャルピング系EAを使っているなら、ブローカーのサーバー所在地に近いリージョンを選ぶのが重要。
# ブローカーのサーバーにpingを打って確認(Windows VPS上で実行)
ping trade-server.broker.com -t
# 理想値
# 国内ブローカー: 1〜5ms
# 海外ブローカー(ロンドン): 200〜300ms(東京VPSから)
# 海外ブローカー(ロンドン): 10〜30ms(ロンドンVPSから)
ロンドン拠点のブローカーを使っているスキャルパーは、海外VPS(ロンドンリージョン)の選択肢も考えたほうがいい。ただしその場合は管理画面の日本語サポートが弱くなるトレードオフがある。まずは国内VPSで試して、レイテンシが気になりだしたら海外を検討する、くらいの順番でいい。最初から海外VPSに飛びつく必要はない。
Windows VPS比較表・金額で考える
| サービス | Windows OS | 最小メモリ | 月額(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ConoHa VPS | Windows Server 2022 | 2GB | 2,409円〜 | 時間課金・即時削除可 |
| XServer VPS | Windows Server 2022 | 2GB | 2,200円〜 | 国内最大手・安定稼働 |
| KAGOYA VPS | Windows Server 2019/2022 | 1GB | 1,210円〜 | 低価格帯・コスパ重視 |
自分の判断をここだけは曖昧にしたくない。
コスパで選ぶならKAGOYA一択
月1,210円〜というのは他と比べてかなり安い。1日あたり約40円。コーヒー1杯より安い。EA 1〜2本の稼働なら必要十分なスペックがこの価格帯で揃う。
「毎月の固定費をできるだけ削りたい」「まずは安く始めたい」という人はKAGOYAから入ればいいと思う。月1,210円 = 年間14,520円。XServerと比べると年間で約1万円以上の差になる。この差は無視できない。
安定性・サポートを優先するならXServer VPS
国内最大手の安心感と、サポート体制の充実度は他より頭一つ抜けている。月2,200円〜で固定料金なのも精神的にラク。
「毎月いくら使ったか計算したくない」人には固定料金のほうが絶対に向いている。時間課金は理論上は安くなるケースもあるけど、「今月いくらかかったかな」という気になり方をする人には向いていない。その精神的なコストも込みで考えると、固定料金の安心感はそれなりに価値がある。
「まず試してみたい」ならConoHa VPS
時間課金なので、使わなくなったらすぐ削除できる。「本当に自分がVPS管理を続けられるか不安」という人の最初の一歩としてはアリ。
ただし長期で使い続けるなら月額固定のほうが結果的に安くなる。ConoHaの時間課金で月フル稼働させるとXServerやKAGOYAの固定料金より高くなるケースもあるので、「試し終わったら移行する」くらいの気持ちで使うのがちょうどいい。
MT4をWindows VPSにインストールして自動起動させる手順
これは一度やれば慣れる。手順通りにやれば詰まる箇所はほとんどない。「難しそう」と思って後回しにしているなら、実際にやってみると拍子抜けするくらい簡単なので安心してほしい。
1. MT4のインストール
Windows VPSにRDP(リモートデスクトップ)で接続して、ブローカーのサイトからMT4インストーラーをダウンロード・実行。これは普通のWindowsアプリのインストールと同じ。
2. EAの有効化
ツール → オプション → エキスパートアドバイザー
→「自動売買を許可する」にチェック
ここを忘れてEAが動かないという話をよく聞く。インストール直後に必ず確認する習慣をつけておくといい。
3. Windows起動時にMT4を自動起動
VPS再起動後にMT4が自動で立ち上がるようにしておく。これをやらないと再起動のたびに手動で立ち上げる必要が出てくる。設定しておくだけで「再起動後の手動対応」が不要になるので絶対にやっておくべき。
スタートアップフォルダに MT4 のショートカットを追加:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\
4. Windows Updateを計画的に管理
これが一番大事。放置しておくと夜中に勝手に再起動してEAが止まる。自動更新の設定は必ず確認してほしい。
# アクティブ時間の設定(再起動が発生しにくい時間帯を設定)
# Windowsの設定 → Windows Update → 詳細オプション → アクティブ時間
# PowerShellで自動再起動を無効化(VPSベンダーとの契約に注意)
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" `
-Name "NoAutoRebootWithLoggedOnUsers" -Value 1
ただし自動再起動を完全に止めるとセキュリティパッチが当たらなくなるリスクもある。定期的に手動でUpdateを確認してトレードの薄い時間帯に適用する、というルーティンを作っておくのが現実的。「完全に放置」は論外として、「意識的に管理する」状態を作っておくのが正解。
5. EA停止を検知してSlack通知するスクリプト(PowerShell)
これは設定しておいて損はない。EAが止まったとき、気づくのが遅れると被害が大きくなる。5分もあれば設定できるので、VPS立ち上げのついでにやっておくことを強くすすめる。
# check-mt4.ps1
$process = Get-Process -Name "terminal" -ErrorAction SilentlyContinue
if (-not $process) {
$webhookUrl = "https://hooks.slack.com/services/YOUR/WEBHOOK/URL"
$body = @{ text = "警告: MT4プロセスが停止しています!VPSを確認してください。" } | ConvertTo-Json
Invoke-RestMethod -Uri $webhookUrl -Method Post -Body $body -ContentType "application/json"
# MT4を再起動
Start-Process "C:\Program Files (x86)\MetaTrader 4\terminal.exe"
}
# タスクスケジューラで5分ごとに実行
schtasks /create /tn "MT4Monitor" /tr "powershell -File C:\scripts\check-mt4.ps1" /sc minute /mo 5
5分ごとにプロセスを確認して、止まっていたらSlack通知+自動再起動。最低限これだけでも入れておくと安心感が全然違う。「EAが止まっても気づけない」状態をなくすのが目的。
まとめ:あなたの使い方で選ぶ
改めて整理する。どれが「正解」というよりも、自分の状況に合った一手を選べばいい。
| あなたの状況 | 選ぶべきVPS | 月額目安 | 理由 |
|---|---|---|---|
| EA 1〜2本・とにかく安く抑えたい | KAGOYA VPS | 1,210円〜(1日あたり約40円) | 最安クラス。EA稼働に必要十分 |
| 複数EA・安定性を最優先したい | XServer VPS | 2,200円〜(固定) | 国内最大手の安心感。毎月の費用が読めてコスト管理もラク |
| まず試してみたい・短期間だけ使いたい | ConoHa VPS | 時間課金 | 使った分だけ。試して合わなければすぐ止められる |
| スキャルピング系EA・レイテンシ重視 | ブローカーサーバーに近いリージョンで選ぶ | 要確認 | まずpingで確認してから決める |
繰り返しになるけど、自宅PCでのEA稼働は本当におすすめしない。月数千円のVPS代をケチって、EAが止まった状態でポジションが放置される方がずっとリスクが高い。EAで稼ごうとしているなら、インフラに数千円/月を使うのは必要経費として考えてほしい。
それと、GPUを勧めてくる記事を見かけたら一度疑ってほしい。EA稼働にGPUは必要ない。機械学習ベースのEAを自前で開発・学習させるのでもなければ、GPU費用は完全に無駄になる。そういう記事はだいたい報酬単価の高いプランに誘導する目的で書かれていることが多い。
これが最終回答じゃないので、まず動かしてみてください。 KAGOYAかConoHaで始めて、不満が出たら乗り換えればいい。VPSは後から変えられる。「完璧な選択」を考えすぎて動けないより、まず動かしてみるほうがずっと価値がある。
