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【2026年版】スマホからでも画像生成!VPSにStable Diffusionを構築してリモートアクセスする方法

スマホからでも画像生成!VPSにStable Diffusionを構築してリモートアクセス


筆者の結論(最初に読んでください)

正直に言うと、GPU VPSは月数万かかる。安くはない。

ConoHa VPSのGPUプラン(NVIDIA T4・VRAM16GB)は時間課金で1時間あたり約110円前後。1日3時間使えば月約1万円。SDXL目的で8GB以上のGPUプランを常時起動したら月2〜3万は普通にかかる。

それでも「ありか?」と聞かれたら、立ち上げのラクさを重視するならありと答える。

ローカルPCで動かしてると、外出中は使えない。帰ってきたら電源入れて、環境壊れてたら直して……というのを繰り返してた。VPSに移したら「URLを開くだけ」になった。スマホからでも使える。この体験の差は思ってたより大きかった。

ただし毎月の固定費として「まぁまぁ高い」ことは覚悟しておいてほしい。使わない月も課金される従量プランは止め忘れに注意。

以下、実際の構築手順と本音の判断を書いていく。


なぜVPS上のSDをスマホから使いたいのか

Stable Diffusion(SD)をローカルPCで動かしている方は多いと思う。でも外出先で「あ、この構図で生成したい」と思ったとき、PC前じゃないと何もできない。

  • カフェやオフィスでアイデアが浮かんだ瞬間に生成したい
  • スマホ・タブレットで生成作業を完結させたい
  • 家族に共用PCを占有させたくない
  • ゲーミングPCを持っていないが画像生成を試したい

VPSにSDを構築してHTTPS化すれば、スマホのSafari/Chromeからフル機能のSD Web UIにアクセスできる。画面を閉じても生成は続くし、外出中に生成させておいて帰ったら確認、みたいな使い方もできる。

自分がこれをやろうと思ったきっかけも「ローカルPCを立ち上げっぱなしにするのが精神的に気になる」という単純な理由だった。何かあったらリモートデスクトップで入らないといけない。全然「手放し」にならない。VPSなら最悪再起動すればいい。


必要なVPSスペック

はっきり書いておきます。Stable DiffusionにはGPUが必要。ここはClaude CodeのようなAIコーディングツールとは根本的に違う。

Claude Codeみたいな用途なら「GPU不要・CPU VPSで十分」と言えるけど、Stable Diffusionの画像生成処理はGPUがないとまともに動かない(動くが遅すぎて実用不可)。GPU推し記事を全部アフィ目的と断言するつもりはなく、SD用途に限ってはGPUの選択は正しい

用途VRAMRAMストレージ
SD v1.5系のみ4GB8GB50GB
SDXL使用8GB以上16GB100GB
複数モデル切替16GB32GB200GB

自分の場合、最初はSD v1.5系だけ使うつもりで4GBプランにしたら、すぐSDXLを試したくなって結局8GBプランに上げた。最初から8GB以上を選んでおくほうが後悔が少ない。

ConoHa VPS →

ConoHa VPSは時間課金に対応しており、使いたいときだけGPUプランを起動できる。「土日だけ使う」なら月の課金を抑えられるのはメリット。ただし止め忘れが一番のリスクなので、スマホにリマインダーを設定しておくことを強く勧める。


構築手順:VPS側の設定

ステップ1:VPSにSSH接続してGPU確認

ssh root@あなたのVPS_IP
nvidia-smi
# GPU名とVRAM容量を確認

ここでGPUが認識されていなければ、GPUプランで起動しているか確認する。コントロールパネルで「GPUプラン」を選んでいないとnvidia-smiは通らない。

ステップ2:Pythonとdependenciesのインストール

apt update && apt install -y python3 python3-pip git wget libgl1 libglib2.0-0
# CUDA・cuDNNはGPUプランのVPSでは通常プリインストール済み

ステップ3:AUTOMATIC1111のインストール

cd /opt
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
cd stable-diffusion-webui

# SD v1.5モデルをダウンロード
mkdir -p models/Stable-diffusion
wget -O models/Stable-diffusion/v1-5-pruned-emaonly.safetensors \
  "https://huggingface.co/runwayml/stable-diffusion-v1-5/resolve/main/v1-5-pruned-emaonly.safetensors"

モデルのダウンロードに時間がかかる。VPS側でwgetが動いてるのでスマホを閉じてても問題ない。これがVPSの良いところ。

ステップ4:外部アクセス対応で起動

# tmuxでバックグラウンド実行
tmux new -s sdwebui
./webui.sh --listen --port 7860 --enable-insecure-extension-access
# Ctrl+B, D でデタッチ

この時点で http://あなたのIP:7860 からアクセスできるが、HTTPのためスマホからは不安定。次のHTTPS化まで一気にやってしまうことを勧める。


HTTPS化:nginxでリバースプロキシを設定

自分の結論としては、ここが一番ハードルが高い。 ドメインを持っていない人はまずドメインを取る必要がある。年数百円〜なので、ケチるところじゃない。自己署名証明書でもスマホブラウザに警告が出てストレスなので、ちゃんとドメインを使うことを勧める。

ステップ5:nginxとCertbotのインストール

apt install -y nginx certbot python3-certbot-nginx

ステップ6:nginx設定ファイルを作成

cat > /etc/nginx/sites-available/sd << 'EOF'
server {
    listen 80;
    server_name あなたのドメイン.com;
    return 301 https://$server_name$request_uri;
}

server {
    listen 443 ssl;
    server_name あなたのドメイン.com;

    ssl_certificate /etc/letsencrypt/live/あなたのドメイン.com/fullchain.pem;
    ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/あなたのドメイン.com/privkey.pem;

    client_max_body_size 50M;

    location / {
        proxy_pass http://127.0.0.1:7860;
        proxy_set_header Host $host;
        proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
        proxy_read_timeout 300s;
        proxy_send_timeout 300s;
    }
}
EOF
ln -s /etc/nginx/sites-available/sd /etc/nginx/sites-enabled/

proxy_read_timeout 300s は重要。画像生成は時間がかかるので、デフォルトの60秒だとタイムアウトが出る。

ステップ7:SSL証明書の取得と自動更新

certbot --nginx -d あなたのドメイン.com --non-interactive --agree-tos -m あなたのメール@example.com
systemctl reload nginx

これでスマホから https://あなたのドメイン.com にアクセスするだけでSD Web UIが使える。初めてスマホのSafariで開いたときは素直に感動した。


スマホでの使い勝手を高めるTips

XServer VPS →

AUTOMATIC1111のWeb UIはスマホブラウザでも動くが、設定を少し変えると快適さが全然違う。

設定効果
起動オプションに --theme dark 追加バッテリー消費を抑制
解像度を512x512か512x768に固定スマホでも素早く生成
「ホーム画面に追加」でPWA化アプリ感覚で起動
Sampler: DPM++ 2M Karras速度と品質のバランスが良い
Steps: 20〜28スマホ操作で十分な品質

自分がよく使うのは「ホーム画面に追加」。アプリと区別つかないくらいスムーズに開ける。


アクセス制限の設定(セキュリティ)

ここは絶対に省かないでほしい。

VPSに構築したSDはインターネット全体に公開された状態になる。認証なしで放置すると見知らぬ人に使われる可能性がある。

# webui-user.shに認証を追加
echo 'export COMMANDLINE_ARGS="--listen --port 7860 --gradio-auth ユーザー名:パスワード"' \
  >> /opt/stable-diffusion-webui/webui-user.sh

VPSのファイアウォールで自分のスマホのIPのみ許可する方法も有効だが、スマホはキャリア回線でIPが変わることがあるので、Gradio認証のほうが現実的。


よくある質問(FAQ)

certbotを使ったHTTPS化にはドメインが必要ですが、Let's Encryptの代わりに自己署名証明書を使う方法もあります。ただしスマホブラウザが警告を出すため、独自ドメイン取得(年数百円〜)を推奨します。
はい。HTTPSにさえしていれば、Safari(iOS)でもChrome(Android)でもフル機能のSD Web UIにアクセスできます。ホーム画面に追加するとアプリ感覚で使えます。
大丈夫です。生成処理はVPS側で実行されるため、スマホの画面を閉じても生成は続きます。ブラウザに戻れば結果を確認できます。
はい。ComfyUIもWebベースのUIのため、同様にnginxでリバースプロキシを設定すればスマホからアクセスできます。ComfyUIのポートは8188です。

コスト感を正直に整理しておく

「VPS代が月いくらになるか」を把握してから始めたほうがいい。サービスによって料金体系が違うので、自分の使い方に合わせて計算しておく。

時間課金の場合(例:1時間あたり110円のGPUプランで計算)

月の利用時間月額コスト1日あたり
30時間(1日1時間)約3,300円約110円
60時間(1日2時間)約6,600円約220円
90時間(1日3時間)約9,900円約330円
常時起動(720時間)約79,200円約2,640円

常時起動は論外。 使うときだけ起動して止める運用が必須。止め忘れの対策だけは必ずやること。


あなたの使い方で選ぶ

使い方判断
週末だけSD使いたい・月1〜2万の予算があるGPU VPS(時間課金)でやってみる価値あり
毎日がっつり使いたい・常時起動前提月額固定のGPUプランで上限を把握してから
とりあえず試してみたい・お金かけたくないローカルPCで試してからVPS移行を検討
ゲーミングPC持ってないが画像生成したい4GBプランで始めてみて、SDXLが必要になったら上げる
外出先でもアイデアを即形にしたいまさにこの構成が刺さる用途。やる価値ある

まとめ

VPSにStable Diffusionを構築してHTTPS化すれば、スマホやタブレットからいつでもどこでも画像生成できる。これは実際に使い始めると「なんで今まで手元のPCだけでやってたんだろう」と思うくらい体験が変わる。

ただし繰り返しになるが、GPU VPSは月数万かかる。安くはない。 そこだけ覚悟してから始めてほしい。

それでも「やってみたい」と思ったなら、一度試してみればいい。完璧な選択なんてない。まず触ってみることが一番の近道だ。時間課金プランならコストを抑えて試せる。まずはGPUプランを起動して、この手順を一通り試してみることを勧める。

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